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第4回「睡眠ポリグラフィー検査」

長年にわたって夜間の不眠と昼間の眠気に悩まされています。睡眠障害について診断や治療に結びつく検査法があると聞きました。どんな検査をするのでしょうか? また費用はどれくらいかかるのでしょうか?
(48歳、主婦)

回答

睡眠ポリグラフィー検査(PSG)とは、睡眠の種類、深さ、長さ(時間)を知るだけでなく、睡眠中の生理学的現象を同時に終夜にわたって記録を行うものです。
睡眠に関する症状の発現には90以上の病気が原因になっており、その正しい診断、適切な治療につなげる検査です。

 具体的には、脳波、筋電図(顎と下腿)、眼球運動、呼吸(鼻腔からの換気、横隔膜の動き)、心電図、血液中の酸素飽和度を夜間睡眠中に連続同時記録し、さらにいびきや寝言の録音、睡眠中の行動のビデオ収録などを行います。
検査は、体から出る電気現象を脳波計で記録するのですが、電極を貼るのみですので痛みは伴いません。また、睡眠測定の機械は寝室ではなく隣の部屋にあり騒音の問題はありません。
検査技師かナースが隣の部屋で終夜を通して控えており、インターフォンを通して連絡できますので心配は要りません。
検査が済むと、データをコンピューターと視察で解析し、結果を図に示し、必要によってはビデオで行動を確認しながら説明を加えます。

 検査は終夜を通して行われるために1泊入院していただくことになりますので、費用は検査代(判定料込み)と2日間の入院費となります。
過眠症については、翌日の昼間に反復睡眠潜時試験(MSLT)を1回につき20分間、計4回行います。

 生体リズム障害病については、1ヶ月以上にわたって睡眠日誌を記録してもらいます。

 詳しくは「終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG検査)とは」を御参照下さい。