Archive for 5月, 2017

一期一会。

 

 

5月25日、大村公園の菖蒲園に行ってきました。
気温も高く、初夏を思わせる陽射し。
三分咲きほどでしたが、それでも多くのお客さんが訪れていました。

雨の翌日でキレイでした。

雨の翌日でキレイでした。

われわれが木陰で休んでいると、ひとりの老紳士が歩み寄ってきます。
80代の男性患者さんに「あなたは大正生まれ?」と一言。
ビックリしていると、この方なんと90歳らしく、その達者ぶりにさらにビックリ。

 

ふたりはしばしにこやかに会話し、握手してお別れ。
お互い長生きしましょう、とでも約束するように。
ずっと前から知っている者同士のように。

 

不思議です。
きっとあの老紳士も、ここが日常訪れるスーパーなどだったら、あんなふうに話しかけてはこられなかったのではないでしょうか。

 

ここは「花見」という非日常の「場」。
そしてその「場」を、来園者は知らず知らずのうちに共有しあっている。
だからきっと、見知らぬ人にも声をかけやすくなる。

 

「場」のもつチカラは不思議です。
一期一会って、出会う「場」が「場」なら、ただの通りすがりに終わってしまうのかもしれません。

 

そのひとにとってその「場」がどういった意味をもつのか・・・
その「場」が人にどんなチカラを与えるのか・・・
「場」を扱う作業療法士として、常に意識的・意図的でありたい。そう思った5月の花の午後でした。

「待つの。」

「待つの。」

OTからくさ

緑の目薬。

 

暑い日が続きますね!
きょうは西2棟で青空会でした。

 

新緑が目薬のように沁みわたります。
風は肌触りのよいシルクのように頬をなで。

つまり・・・気持ちいい!

緑の目薬。

緑の目薬。

日中に太陽の光を浴びることは、精神の安定に関与するセロトニンという物質を分泌させ、夜間になると睡眠を促すメラトニンというホルモンを生成すると言われています。

科学的にはそういうことらしいですけど・・・気持ちいい!

 

 

 

草の匂いのする風を感じながら、誰かと同じ景色にたたずむ。
たんぽぽの黄、ツツジの赤、ウグイスが瑞々しく鳴く声、あの木の名前なんだっけ・・・

 

隣の人との距離がぐんと近くなる瞬間がそこにあります。
それは、こころ豊かになる瞬間。
その瞬間をあの手この手で増幅するのがわれわれの役割。と思っています。私。
科学さえも軽く超越してしまうような、誰もが経験したことのある、普遍的な瞬間。
それはきっと、目薬みたいに沁みるんだよなぁ。

 

つまり・・・ゴールデンウィークは大切な人と陽に当たりましょう!

手の中の春。

手の中の春。

OTからくさ