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一期一会。

 

 

5月25日、大村公園の菖蒲園に行ってきました。
気温も高く、初夏を思わせる陽射し。
三分咲きほどでしたが、それでも多くのお客さんが訪れていました。

雨の翌日でキレイでした。

雨の翌日でキレイでした。

われわれが木陰で休んでいると、ひとりの老紳士が歩み寄ってきます。
80代の男性患者さんに「あなたは大正生まれ?」と一言。
ビックリしていると、この方なんと90歳らしく、その達者ぶりにさらにビックリ。

 

ふたりはしばしにこやかに会話し、握手してお別れ。
お互い長生きしましょう、とでも約束するように。
ずっと前から知っている者同士のように。

 

不思議です。
きっとあの老紳士も、ここが日常訪れるスーパーなどだったら、あんなふうに話しかけてはこられなかったのではないでしょうか。

 

ここは「花見」という非日常の「場」。
そしてその「場」を、来園者は知らず知らずのうちに共有しあっている。
だからきっと、見知らぬ人にも声をかけやすくなる。

 

「場」のもつチカラは不思議です。
一期一会って、出会う「場」が「場」なら、ただの通りすがりに終わってしまうのかもしれません。

 

そのひとにとってその「場」がどういった意味をもつのか・・・
その「場」が人にどんなチカラを与えるのか・・・
「場」を扱う作業療法士として、常に意識的・意図的でありたい。そう思った5月の花の午後でした。

「待つの。」

「待つの。」

OTからくさ